アイはカミキが父親になることを拒んだが、無意識ではカミキの成長を恐れたんじゃないかと思った。まだちゃんと見てないからなんともだけど、アイにとって唯一の自分と似た部分がある同類だったんじゃないかなと。それなのに片方だけ同類から抜け出してしまったら。自分だけ取り残されるのは耐えられないと感じてもおかしくはないかなと。劣等感がさらに強まってしまう。カミキと離れれば、自分より下のみで家族を構成できる。カミキが決定的に壊れたのはそれを経てな感じがする。小説ではアイドルに意義を見出して、意欲的になる。カミキよりアイドルを続けることを選んだという側面も十分あると思った。
映画での印象だけど、ルビーを殺さず、アクアに復讐させることを選んだのは、歪んだまま子供達を愛していたからのように感じた。
ニノはカミキから押し付けられた感情と自身の妬み嫉妬恨みの2つのでかい感情に押し潰されて壊れたんだろうなと思った。無敵で最強なアイ以外認められないのは、弱い部分もあるアイを認めてしまうと、自分たちが単なる被害者ではなく、虐めていた醜い人間になってしまう。その認識に耐えられないからという側面も感じた。
アイの癇癪起こすのはあくまで可能性の示唆とかにとどまってるけど、あるとすれば実際はもっと頻度が高かったんじゃないかなと思った。監督は怒りと言ったけど、僕は妬みや嫉妬に感じた。家庭環境の違いとか、結構引きずってそうだし。強い劣等感も垣間見える。基本的には感覚を鈍らせたりきちんと認識しないことでやり過ごしてるような印象だけど、思ってたよりダメージはしっかり受けていたのかも。きちんと見えていないしきちんと受け止められてもいない状態だと根本的解決は難しいと思うから継続的なダメージを喰らうことになる。ストレス解消がきちんとできているかというとアイが意識的になにかしているようにも見えないし、ストレス解消ができているという印象も特にない。小説とかの印象だと、アイの防波堤はさほど強固なものではない。年齢を考えれば強い方なのかもしれないけど。怒りの沸点が低い人が怒る頻度が高いように、これもまた頻度の予測になる。
親に捨てられたとか、こんな私は〜みたいなステレオタイプは無意識に幸福への道を断ちやすいからなかなか厄介な状態だなと。
小説だと食べ物をこぼしたり、結構がさつなとこもあるらしい。汚い家で育つとそれが当たり前で他の家を見るまで自分の家が異常だと気づかない子供もいるらしい。床に落ちたものを食べたり、そういう話から、自宅の状態が物理的に悪い可能性も結構あるのかも。途中から施設に移ってそっちがどんなか知らないけど、標準が幼少期の実家に結構引っ張られてるような印象を受けた。一人暮らしは難しいのかもとも思った。
推しの子は人間の醜いとこばっかにフォーカスしてて人間とはこういうものだという歪みを感じる。観察力はほんとすごいと思う。こういう心理があるという構造を知らずにでもその描写は載せている。そんな印象が時たまあったから、実際に見たものがベースになってるんだろうなと感じた。